開発Blog

最近のトラブル事例から - Oracle11でDATE型が正しく表示できない –

投稿日:2010-05-06 更新日:

毎年、4月になると、年度末で開発を終えたシステムが運用を開始して、さまざまなお問い合わせがくる季節で、今年も、例年と同じく、さまざまなご相談を弊社サポートサイトを中心に対応させていただきました。そこで、いくつかご紹介します。

■トラブル事象:
Oracle11.1を利用していて、ViewCreaterでDATE型のデータを表示すると正しく表示できない。

本件は、以下の原因で発生した問題です。

Oracle Database10gまでは、JDBCドライバがoracle.sql.DATEをjava.sql.Dateにマッピングしていましたが、Oracle Database 11.1では、新しいフラグmapDateToTimestampが導入され、デフォルトで、JDBCドライバがoracle.sql.DATEをjava.sql.Timestampにマッピングするようになった結果、DBからデータを取得した後、文字列型として値を返却しているため発生した問題です。

「参考資料」
http://otndnld.oracle.co.jp/document/products/oracle11g/111/doc_dvd/java.111/E05720-02/apxref.htm
のOracleオブジェクト型からSQL DATEデータ型へのマッピングを参考してください。

対策1:設定で、Oracle10g以前と同じ動きにする。

.JVMの起動パラメタとして次の値を設定する必要があります。

-Doracle.jdbc.mapDateToTimestamp=false
⇒oracle.sql.DATEをjava.sql.Dateにマッピングして10gと同じ動きをさせる。

対策2:intra-mart側でjava.sql.Timestamp型を日付型として認識させる。

imart.xmlのtimestamp-is-dateの設定値をtrueに変更する。
→java.sql.Timestamp型を文字列ではなく日付型として認識させる。

※Service Platform 設定ガイドの4.1.2.15 intra-mart/platform/service/application/database/data/timestamp-is-dateを参考してください。

※対策2はお客様の運用方針によってアプリケーションに影響を及ぼす可能性があるため、対策1の方法を推奨します。

既存のシステムでは、起きないトラブルですが、今後の新規導入時やVerUp時などで、以外とはまりやすい点だと思いますので、ご注意ください。

-開発Blog
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

iWP Ver7.xでのチューニング

開発本部の大西です。 開発は半期末とかあまり関係ないと思いきや、諸般の事情でいろいろと大変な今日この頃です。 江本さんがebuilderのネタばかり書くので、傷食気味にならないように、季節柄、チューニ …

no image

iSeries上での開発注意点

iシリーズとはいえ、普通のwindows系のサーバと取扱いは変わりません。 インストールも通常のインストーラで可能です。ただし下記の注意点があります。 1.iシリーズのDB2はEBCDICコード
AP …

no image

カラーパターンの追加

イントラマートには標準で青赤緑灰橙のページカラーパターンが用意されていますが、実はこれを追加することができます。 と、そこまでは皆さんご存知かもしれませんが、実際にカラーパターンを自作して追加されてい …

no image

画面アイテム開発中♪

IM-FormaDesigner パッチ2のリリースに向けて現在、続々と画面アイテムを開発しております。 パッチ2では、以下の11個の画面アイテムを提供できる予定です。 カテゴリ アイテム名 概要 I …

no image

log4jdbcを使ったSQL(JDBC)のトレース

こんにちは、開発本部の榎本です。 開発中にデータベースに対してどのようなクエリが流れているのか確認してみたいことありませんか? 以前、山寺さんが紹介していたResinのログで取得するなど、いろいろな方 …